内容説明
世界の誰よりも長く、深く、そして広い視野で医学・医療を考えてきた医師の到達点。渾身の書き下ろし。
目次
1 アートとしての医学―看護と融合する医学(医学はサイエンスに支えられたアートである;ウィリアム・オスラーの生涯 ほか)
2 医師として成熟するための数々の試練(姉と競い合った少年時代;左翼思想に傾倒した三高時代 ほか)
3 日本の医療システムを変えていく(武見太郎と橋本寛敏;臨床研修・医学教育の改革に挑む ほか)
4 次世代リーダーへのメッセージ(「人生のモデル」を持つことの大切さ;「テンダーマインド」で傷ついた心をサポートする ほか)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年山口県生まれ。1937年京都帝国大学医学部卒業。1941年聖路加国際病院(東京都中央区)に内科医として勤務。聖路加看護大学学長、聖路加国際病院院長などを経て、一般財団法人聖路加国際メディカルセンター理事長、聖路加国際病院名誉院長、学校法人聖路加国際大学名誉理事長、聖路加国際大学名誉学長、公益財団法人聖ルカ・ライフサイエンス研究所理事長。2005年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソーシャ
2
日野原重明先生がこれまでの人生やこれからの医療についての思いを語ったエッセイ本。印象的なエピソードの数々が綴られていて、面白く読めます。2015/02/04
twinsun
0
またオスラーも読んでみるか。学生時代途中でやめたのを思い出した。あの頃は経験が無く心に響かなかった。メディカルスクール実現するかな。人間性を磨く背景を持つことは大切だ。2016/12/11
mita
0
説得力がある2015/06/15
ごましお
0
◎医学はサイエンスに支えられたアートである。(ウィリアム・オスラー) ◎リベラルアーツの習得も重要。「人間」を理解すると同時に「いのちの尊厳」を理解する感性と知性を持つ。 ◎プロダクティブに使用した時間が私の本当の寿命になる。 ◎いつまでも「新しいことへの挑戦」を続けよう。2018/06/23
okatake
0
カバー写真の日野原さん素敵ですよね。 100歳の日野原さんです。まだまだ、現役です。 半自伝として、今までの御自身の軌跡をとおして、医学や医師の心構えを著しています。 オスラー博士からの学び、御自身の臨床からの学び。 医師がヒエラルキーの上で動くのではなく、看護師を始めとした他の医療職とのチームプレーを重視した姿勢に心うたれます。 医学は、サイエンス&アート。そして、言葉を大切にすること。技としての医学を体現されてきた一生を過ごされた方なのですね。2018/01/14