内容説明
元職員によって45人が殺傷された「津久井やまゆり園事件」は、2016年7月26日に発生した。この衝撃的事件の公判が横浜地裁で開始され、2020年3月16日に判決が下される。なぜ事件は起きたのか、それはどのような影響を社会に与えたのか、事件によって顕在化したさまざまな問題を放置して、植松聖被告個人を裁きさえすれば事足りるのか。裁判をとおして光を当てるべき課題を追求する。
目次
第1部 津久井やまゆり園事件は今なお語り続ける(津久井やまゆり園事件と私たち(上)
重度知的障害者の生きる場さがしの人間模様―津久井やまゆり園事件を考える相模原集会2017年5月27日
父親たちは語る なぜ施設を望むのか、あるいは望まないのか―津久井やまゆり園事件を考え続ける対話集会(1)2019年1月27日
地域生活にこだわる母親たちは語る―津久井やまゆり園事件を考え続ける対話集会(2)2019年7月28日
退所後に始まる新しい生活)
第2部 津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか(津久井やまゆり園事件と私たち(下)
相模原殺傷事件の本質を検証―ドキュメンタリー上映&トークセッション 2019年10月14日
記者の目―2019年11月23日「植松被告に接見した記者たちの座談会」から抜粋
私たちは津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか?!―津久井やまゆり園事件を考え続ける会・シンポジウム 2020年1月11日
黒岩神奈川県知事の決断)
確信犯としての歪んだ正義感と使命感の「思想」を斬る!
著者等紹介
堀利和[ホリトシカズ]
小学校4年生の時、清水小学校から静岡盲学校小学部に転校、東京教育大学附属盲学校高等部、明治学院大学、日本社会事業学校卒。参議院議員二期(社会党、民主党)。立教大学兼任講師。現在、特定非営利活動法人共同連顧問。季刊『福祉労働』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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