目次
第1章 太古の昔から日本人は酒飲みだった(邪馬台国ではどんな酒が飲まれていたか;大海人皇子と額田王の不倫めいた恋情 ほか)
第2章 酒と情事にふける貴族たち(古代日本の禁酒令とは…;藤原北家が摂政・関白を独占する家筋になっていく ほか)
第3章 もののふが一杯の盃に命を賭けて(頼朝は御家人を慰労するために酒を活用する;静御前が白拍子の姿で舞を舞った ほか)
第4章 幕末に日本の酒造が大変革された(国と国のはざまで翻弄された対馬藩家老;江戸では市民が一日一合飲んでいた ほか)
第5章 酒飲みたちが先頭にたって近代日本を創った(エピソード豊かな酒飲みであった福沢諭吉;明治の酒税および酒屋会議 ほか)
著者等紹介
中本新一[ナカモトシンイチ]
1945年生まれ。同志社大学大学院博士後期課程修了。博士(政策科学)。1983年2月、専門医から「完全なアルコール依存症」と診断されて自助グループに入会、酒を飲まない生き方を選んだ。2013年に断酒歴30年を表彰され、71歳の現在も感謝しながら例会出席と断酒をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふらい
1
半分ほど読んでギブアップ。 前書きで話の枕かと思ったら何の意味も無かった自分語りに嫌な予感がしたが、本文も大変につらいものだった。 です・でしたで終わる文とそうでない文が混在してたり、いきなり「~と思う」と著者の考えが書かれてたり。歴史上の人物の名前が特に説明無くダラダラ書かれるのも予備知識が無い人間にはつらかった。 パスティーシュ小説で定年退職した男性が小説を書き始めたというものがあったけど、この本の文章はそれにそっくり。よくエミュレートできてたんだなぁと昔読んだ本を思い出してほのぼのした気分に。2019/03/15
siomin
1
「歴史にあらわれた底なしの酒客列伝」と副題をついているので,歴史上の人物の酒にまつわる逸話集かと思いきや,その話はあまりない(とはいっても,藤原道長が糖尿病だったと思われるとか,アル中の用語を用いたのは中江兆民だとか逸話はありますが)。それより,酒を通しての政治・経済史の読み物とみるべきでしょう。明治政府の歳入は酒税の割合が3割以上に達し,それに反発した醸造業者が自由民権運動に参加したので運動が高知県で盛んになったとか,高い酒税のおかげで日露戦争に勝てたと言われたとか,こちらのほうが面白い。2017/02/11
ムーの木
1
いやはや 耳の痛い話 でもやめませぬ 了見狭く 今よりますますチマチマした生き方に落ち入りそうだ2017/01/07