内容説明
ヘーゲル哲学の核心は「発展の立場」である。自然も人間も、私たちの社会も、すべてが発展によって生まれ、運動し、対立と矛盾による消滅を繰り返してきた。諸問題と深く徹底的に闘うためには、それらを発展として理解しなければならない。本書ではその視点からヘーゲル哲学の読み方をわかりやすく解く。
目次
第1部 発展の立場(ヘーゲルの時代とその課題;発展とは何か)
第2部 ヘーゲル論理学の本質論と存在論(ヘーゲル論理学における本質論;存在論における「変化」―存在とは何か、変化とは何か ほか)
第3部 物質から生物、生物から人間が生まれるまで(物質から生物への進化;生物から人間が生まれるまで)
第4部 ヘーゲル論理学と概念論(ヘーゲル論理学と労働論(目的論)
「普遍性・特殊性・個別性」と「概念・判断・推理」)
第5部 人間とは何か(人間と労働;自然の変革―自然への働きかけから自己意識が生まれ、「自己との無限の闘争」が始まる ほか)
著者等紹介
中井浩一[ナカイコウイチ]
1954年東京生まれ。京都大学卒業後、現在国語専門塾鶏鳴学園塾長。国語教育、作文教育の研究を独自に続ける傍ら、90年代から進められている教育改革についての批評活動をした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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