内容説明
宇野弘蔵の経済学方法論の核心にある段階論の成立と歴史的意義を再検証し、現代におけるその有効性と残された課題を論じる。
目次
第1部 経済分析の手段としての経済学―宇野段階論の歴史的意義(段階論登場の必然性;宇野弘蔵段階論の成立)
第2部 宇野経済学方法論の諸問題(段階論と原理論;段階論をめぐる方法論的諸問題;自由主義段階論の問題;帝国主義段階をめぐって;現状分析について)
第3部 宇野三段階論に残された課題(段階論と資本主義の純粋化傾向およびその逆転または鈍化;資本主義商品経済の原理と商品経済の原理;資本類型と段階規定;金融資本主義の段階と現代資本主義)
著者等紹介
櫻井毅[サクライツヨシ]
経済学者。1931年7月13日東京市(現東京都)に生まれる。1950年3月武蔵高等学校卒業、同年4月武蔵大学経済学部に進学。1955年3月武蔵大学経済学部卒業、同年4月東京大学大学院に進学。1961年3月東京大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。1961年4月より武蔵大学経済学部勤務、助手、講師、助教授を歴任。1967年3月経済学博士(東京大学)。1968年4月教授(経済原論および経済学史担当)。1971年6月より1972年3月までロンドン大学のLSEで在外研究。1984年1月経済学部長(1985年12月まで)。1990年3月より同年5月まで主にロンドンで在外研究。1992年4月武蔵大学学長。1992年4月武蔵大学学長。2000年3月学長退任、武蔵大学退職。現在、武蔵大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。