内容説明
新自由主義の展開がなぜ人間「労働」、人間「生活」を破壊するのか、そしてその展開はなぜ暴力=国家暴力―その極点である戦争を必然的に伴うのかを、『資本論』の論理で解明する。同時に、社会存立・発展の実体的根拠の担い手である労働者・勤労者が、共同・連帯して主体としての実践を行うこと、それが社会主義の基本であり、社会主義の実現が今日のさし迫った現実的課題であることを明らかにする。
目次
第1篇 分析基準をめぐる諸問題(『資本論』で新自由主義を総括する;21世紀資本主義解明に生きる『資本論』;レーニン『帝国主義論』と現代資本主義の特徴)
第2篇 新自由主義は何を破壊したのか(人間「労働」破壊の現実;人間「生活」破壊の現実;現代的賃金奴隷制;金融政策の迷走と欺瞞;市場化と商品化に蝕まれる教育;天皇制のとらえ方)
第3篇 『世界史の構造』と『国体論』批判(柄谷行人の「世界史の構造」;白井聡の国体論)
第4篇 「変革」実践の課題(改憲攻撃への対抗軸;平和は社会主義の本性的要求;世界の平和・非核化をめざして;ロシア革命―その成功と挫折から学ぶ)
著者等紹介
鎌倉孝夫[カマクラタカオ]
1934年生まれ。埼玉大学・東日本国際大学名誉教授。経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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