内容説明
戦乱の満洲から生還、北東開発公庫を中途退職し大潟村入植。日本を切り売りする自民党・亡国農政と格闘してきた著者による政策批判。世紀を超えて闘う三里塚農民への連帯の書。
目次
第1部 世紀を超えた成田の農民闘争(“民事強制執行”という新手の土地収用;農地法で農家をつぶす愚行;亡国農政と三里塚 ほか)
第2部 亡国農政を批判する(亡穀は亡国なり―農に生きる思想と歴史観(講演録蒐集)
TPPに感じる「恐怖」―日本が日本でなくなる日
正体を暴露した多国籍企業―TPP交渉の本質は何か ほか)
第3部 戦争と植民地をめぐって(「流転坊」の父―日本人の膨張と縮小に重なる個人史;日本人として生き、日本人として死んでいった台湾の伯父;丸川哲史著『台湾ナショナリズム』を読んで ほか)
著者等紹介
坂本進一郎[サカモトシンイチロウ]
1941年仙台市生まれ、5歳まで満洲で育つ。1964年東北大学経済学部卒。北海道東北開発公庫に奉職。1969年北東公庫を退職し、八郎潟干拓地(大潟村)に入植。15haの耕地を持つ稲作農家となるも、コメ過剰により減反政策が本格化。大潟村は政府の言う「過剰」作付けと青刈り、ヤミ米(食管法違反)と国による農地明け渡し訴訟など、農政による混乱の坩堝となった。ガットやWTOの貿易交渉に反対してブリュッセル、香港、シアトルへ。FAO(国連食糧農業機関)の会議にも参加した。参議院地方公聴会や衆議院農林部会に公述人として招聘されるなど、農業現場からの発言が注目されてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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