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内容説明
「不登校」現象とはあたかも心因性登校拒否が脱病理化されたかの如く錯覚することで現出する仮象に他ならず、「不登校」問題とはそうした仮象を現象と錯覚することにより生じる疑似問題である。思い切って言えば、私は「どの子どもにも起こりうるもの」とされ没個性化された「不登校の子ども」よりも、かつての医学論文に「症児」として出てくる「学校恐怖症」児たちの方に親しみを感じる。彼らには「分裂気質」があったり、「変り者同一性」があったりする。しかし、「不登校の子ども」には何もないのだ。
目次
序論
1 1960年代前半における論調(誤診例としての「心因性登校拒否」;鷲見論文(1960年) ほか)
2 1960年代後半における論調(変り者同一性;日本臨床心理学会第1回大会 ほか)
3 1970年代における論調(教育相談員の論理;神経症的通学? ほか)
4 1980年代における論調(稲村事件;登校拒否心性の時代を超えた本質? ほか)
5 1990年代における論調(あも;社会学的な現象主義 ほか)
結論
著者等紹介
藤井良彦[フジイヨシヒコ]
1984年生。文学博士。著書に『メンデルスゾーンの形而上学―また一つの哲学史―』(東進堂、2017年)、論文に「学なき学校教育、公の理念なき公教育―在野学の立場から今「不登校」を問う―」(『在野学の冒険―知と経験の織りなす想像力の空間へ―』磯川全次編、山本義隆、高岡健、芹沢俊介他、批評社、2016年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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