内容説明
「自由」や「民主主義」という普遍的価値をもう一度、真に人類的な価値として輝かしていくことはアジアにおいて可能か。グローバリズムがあらゆるところで紛争をもたらしながら“帝国”的再編を進めている世界のここ東アジアにおいて、各地市民によってなされる民主的「直接行動」的運動の積極的な連帯と意味づけ。小田実の「でもくらてぃあ」を貴重な示唆として、これらの問題を東アジアにおける市民運動の中で考える。
目次
第1部(いま“中国”が問われている―台湾学生“民主的決起”の意味するところ;なぜこの中国の自己認識が問われるのか―汪暉の「現代中国論」を読む;中国と“帝国”的視野―「琉球」をなぜ語るのか―汪暉『世界史のなかの中国』を読む;中国と“帝国”の経験―中国で『世界史の構造』を読むこと;帝国と儒教と東アジア―“東アジア問題”を今どう考えるか;ソウルで私はこう語った―東アジアと普遍主義の可能性;ソウルからの問いに答えて―東アジアの市民的連帯を求めて)
第2部(「アジア」という抵抗線は可能か―竹内好「方法としてのアジア」を再考する;戦後日本論―沖縄から見る;近代日本の国家形成と儒教;日本知識人と中国)
著者等紹介
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。日本思想史家。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授、日本思想史学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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