内容説明
二〇〇一年に出版した一九九二年~二〇〇一年の記録に、新たに二〇〇二年~二〇〇八年に撮影した写真を加え、首都圏で今を生きる等身大のアイヌ民族の姿を伝えるもの。
目次
1 新しい夫婦の誕生
2 アイヌ料理店『レラ・チセ(風の家)』
3 普段着の肖像
4 伝承と学び
5 異文化交流
6 エカシ(年上の男性の尊称)の思い
7 触れあいの旅
8 先住民族アイヌの魂
9 次の世代へ
著者等紹介
宇井眞紀子[ウイマキコ]
1960年千葉県生まれ。1983年武蔵野美術大学卒業。1985年日本写真芸術専門学校卒業。写真家樋口健二氏に師事。同時に雑誌を中心にフリーランスで活動を始める。2002年写真集『アイヌときどき日本人』で、第7回「週刊現代ドキュメント写真大賞/国内フォト・ルポ部門賞」受賞。2004年『ASIR RERA(アシリ・レラ)』で、第4回「さがみはら写真新人奨励賞」受賞。社団法人日本写真家協会会員、日本写真芸術専門学校講師、武蔵野美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
13
図書館本。本棚の間を回遊しているといろろな本に出合うものだ。今回は文様にひかれて借りたはずなのに、人びとの「顔」に魅せられてしまった。モノクロ写真の美しさにも。そして、あたりまえのことながら知らないことがたくさんありすぎることに少しへこむ。2018/01/14
しげ
6
着物に刺繍された文様に目を奪われました。うずまきや、尖った星のようなかたちの文様の、それぞれに込められた意味を調べてみたいです。アイヌのウポポ(歌)やリムセ(踊り)を実際に聴いてみたい、みてみたい、と感じました。2018/04/22
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
6
ルーツから歴史、民俗学や神話研究、あるいは近年における差別問題と民族文化儀礼の紹介など、アイヌ民族についての本は少なくないであろうし、祭事や儀式等の写真も多く存在しているだろうとは思う。だがそれらはそもそも保全されるべき文化の記録に過ぎない。現代社会において「日本人」として暮らしながら、アイヌ民族としてのアイデンティティを失わずに生きている人々の、日常の苦難と笑顔を切り取った進行形の風景を写真として収めた本書の意義は深いと思う。現在のアイヌ民族が絶やさず守り続ける灯火の姿を映す著者の活動に敬意を表したい。2015/11/11
がる
3
ちょうど今東京で個展を開催中の宇井真紀子さん。 行ける訳もないので、写真集でがまん。2014/10/07
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
1
関東に住むアイヌたちの活動を追った写真集。ここに登場する中野のアイヌ料理屋はすでに閉店しているらしい。2013/03/24