目次
はじめに 戦犯裁判と帰国後の歩みを合わせて捉える試み
第1部 平和の実現を希求した新中国の戦犯裁判(新中国の戦犯裁判に対するまなざし―戦犯裁判の比較検討を通して;新中国はどのように戦犯を裁いたか―法的根拠の成立過程を中心に;「厳格さ」はなぜ「寛大」と受け止められたのか―初期の戦犯処遇を中心に;罪はいかに見出されたか―徹底した自己反省という方法)
第2部 帰国戦犯が向き合った戦後社会と平和実践(戦犯裁判と帰国後の平和実践との相互規定性―ある戦犯の戦争と戦後を通して;侵略戦争の反省を「洗脳」視する戦後日本の“平和主義”;帰国後の加害認識の試練―「被害者」感情の強い戦後社会のなかで;戦争を推進した社会の転換へむけて―「相互援助」が可能にした加害証言)
著者等紹介
石田隆至[イシダリュウジ]
上海交通大学人文学院副研究員、明治学院大学国際平和研究所研究員。1971年大阪生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、戦後和解の歴史社会学・平和学
張宏波[チャンホンポ]
明治学院大学教授。中国吉林省生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、日中関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。