内容説明
ビスマルクの「上からの革命」によって確立したドイツ帝国時代(1871~1918)。同時代人の発言を手引きとして、都市住民の意識や生活実態、教養知識人の思考様式を読み取り、その時代の社会構造、政治体制の実相に迫る。
目次
第1章 ドイツ帝国時代の見取り図
第2章 強権的支配体制と忠誠心
第3章 生活苦にあえぐ大都市住民
第4章 「臣民」の培養装置
第5章 排除の壁を乗り越えた時
第6章 民族主義の偏見とそれへの警鐘
第7章 教養知識人に特有な思考様式
第8章 国民の政治的「成熟」への問いかけ
補章 W.J.モムゼンのドイツ帝国時代史研究についてのスケッチ
著者等紹介
五十嵐一郎[イガラシイチロウ]
1946年福島県会津若松市に生まれる。東京教育大学大学院文学研究科西洋史専攻修士課程を修了。埼玉県立高等学校の社会科教諭として五校に勤務。定年退職後、神奈川工科大学非常勤講師として日本近代史、歴史学、生涯学習概論などを担当(2007~14年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。