内容説明
本書は、焼津市を中心に展開される「地域から平和をつくる」運動の記録をとおして、ビキニ事件が戦後日本に何をもたらしたかを多面的に検証する。地域の生活圏を舞台に、著者自らが参加した社会運動は、反核平和運動に新たな視座を提示している。
目次
第1部 戦後史の中のビキニ事件(ビキニ事件と第五福竜丸―新たな展開の中で;反核平和運動の検証―平和運動に未来はあるか;核に囲まれた世界―核廃絶は可能か;原発とエネルギー―3・11(原発事故)から学ぶ
ゴジラを語る―ビキニ事件の文化的インパクト)
第2部 地域から平和をつくる(焼津流平和の作り方―第五福竜丸の母港で;平和・福祉・環境・暮らし―地域社会運動をめぐって;2015年安保闘争と戦後70年―私的活動報告)
補論 「海のサムライ」として生きる―見崎吉男第五福竜丸漁労長を追悼する
著者等紹介
加藤一夫[カトウカズオ]
1941年北海道(共和町)生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了(満期退学)。国立国会図書館勤務を経て、静岡県焼津市へ。静岡精華短期大学教授、静岡福祉情報短期大学副学長、静岡福祉大学学長、現在、静岡福祉大学名誉教授。関心領域は、国際関係論(東欧近現代史・ポーランド史、ナショナリズム論)、国際福祉学、平和学、社会運動、図書館論。日本平和学会会員。1960年代から様々なボランティア活動や社会運動に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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