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内容説明
自らデザインし彫り上げた活字や挿絵の木版を使って自分が書いた文章を自分で組版し手引き印刷機で印刷する。こうして作られた書物を英国では「私家版」(プライヴェット・プレス)と呼ぶ。本書は「私家版」の伝統が今日まで脈々と生き続けている英国において、ウィリアム・モリス、コブデン・サンダスン、セント・ジョン・ホーンビーなど、私家版工房(プライヴェット・プレス)の創設者達が持っていた社会と芸術に対する理想像を克明に分析し、その歴史的・社会的背景を明らかにした異色の書。240頁におよぶ「書誌」は私家版研究の恰好の手引き。
目次
1 英国の私家版(ダニエル・プレスと一九世紀のオックスフォード;ケルムスコット・プレスとウィリアム・モリス;アシェンディーンと紳士の素養;エセックス・ハウスとギルド社会主義;ヴェイル、エラニと審美運動との関連 ほか)
2 書誌(ダニエル・プレス;ケルムスコット・プレス;アシェンディーン・プレス;エセックス・ハウス・プレス;ヴェイル・プレス ほか)
著者等紹介
大竹正次[オオタケマサツグ]
1933年東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。1959年早稲田大学高等学院教諭。1971年~1973年ケムブリッジ大学ユニヴァーシティ(現ウルフソン)・コレッジ留学。1979年早稲田大学政治経済学部専任講師等を経て教授。1986~1987年ケムブリッジ大学ヒューズ・ホールVisiting Fellow。1996年よりヒューズ・ホールHonorary Fellow、1999年選択定年制により早稲田大学退職
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