目次
初期の試み
大虐殺の夜
左右両派からの暗殺者
独裁者と危険
首相官邸をねらった突撃小隊
エキスパートとアマチュア
誕生日、あわやの謀殺
一三分が世界史を演じる
ダイナミズム、ダイナマイト無しに
虎視眈々と狙う任務の遂行者
西部で立案、東部で実行
総統専用機に爆弾
犯行は兵器庫で
反撃
ワルキューレ作戦
おわりに
著者等紹介
ベルトルト,ヴィル[ベルトルト,ヴィル] [Berthold,Will]
1924年ドイツのバンベルク市生まれ。1942年ヒトラー政権下で徴兵され、国防軍兵士となる。1945年連合軍の捕虜となる。1945~1951年『南ドイツ新聞』編集部に勤務、ニュルンベルク国際軍事法廷の記事を書き、かたわら大学で新聞学と文学史を学ぶ。旺盛な執筆活動で知られ、ルポルタージュ、実用書、映画のシナリオ、テレビのドキュメントも手がけ、ペンネームで小説を数多く出版している。とりわけナチス時代を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫草
4
ヒトラーを暗殺しようとする試みは、こんなにもたくさんあったのですね。なんという悪運の強さ。国防軍の中にも、反ヒトラーがたくさんいたのには驚きました。教養あり、政治情勢などの知識がある人たちは、ヒトラーに対して正しい認識を持ってた人も多かった。だのに、成功しなかった・・・。自分の愛する祖国が、無茶苦茶にされているのを目の前で見て、何とかしようと命懸けで戦った彼ら。なのですが、もうちょっとうまくできなかったのか、と歯がゆい思いで読みました。独裁って恐ろしい。2016/01/05
とむ
1
シュタウフェンベルクやゲオルグ・エルザーによる暗殺未遂事件は映画にもなっているので知っていたが、それ以外にもこんなに多くの暗殺計画があったことに驚く。それ以上に、偶然に偶然が重なり、ヒトラーが生き延びたことに驚く。もし、ヒトラーがいずれかの時点で暗殺されていたら、その後の世界はどう変わっていたのだろうか。少なくとも、多くの命が失われずにすんでいただろう。2020/09/19