内容説明
神々の国、芸術の島、バリ島。世界屈指のリゾート地で、一九四五年九月七日に一人の自死があった。その人物は「バリ島の父(バパ・バリ)」と敬愛された三浦襄(1888~1945)。アジア・太平洋戦争、インドネシア独立へと続く時代、バリ島に魅せられるうち「日本軍の水先案内人」を担った数奇な運命。著者はインドネシア残留日本兵の聞き取り取材の中で三浦襄を知り、遺族・関係者をたどりバパ・バリの生涯を描いた。バリ島観光の新しい一冊として本書を捧げる。
目次
序章 船上の翁
第1章 バリ島上陸作戦
第2章 生い立ち
第3章 南進、挫折そして南海の楽園
第4章 上陸後の三浦襄と家族
第5章 一粒の麦
第6章 バリ島に死す
第7章 仙台の家族
終章 戦後も生きた三浦襄
著者等紹介
長洋弘[チョウヨウヒロ]
1947年埼玉県に生まれる。1968年谷川岳の山岳ガイド高波吾策に師事。1979年国際児童年記念写真展大賞受賞。1982年~85年インドネシア・ジャカルタに滞在。1991年~94年サウジアラビア・ジェッダに滞在。1995年「帰らなかった日本兵」で林忠彦賞受賞。2003年「こーらんの国から」で土門拳文化奨励賞受賞。2006年平成18年度社会貢献者表彰受賞。2011年~インドネシア・スラバヤに滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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