内容説明
助けてくれたのは国ではなかった!樺太、シベリア―苦境の地に生きる人びととの交流と帰国支援を支えてきた著者が、戦後60年の日本を問う。
目次
プロローグ 八月十五日は終戦ではなかった(射殺、連行、獄死も;残留ではなく放置です ほか)
1 戦後60年を語る(1)―樺太に生きて(白旗立てても民衆を爆撃;農業技師から裁断師へ ほか)
2 帰国運動の足跡(サハリンからの手紙に応える;「敵性国人」の帰国手続 ほか)
3 戦後60年を語る(2)―シベリアに生きて(自動車事故で逮捕され、シベリアへ;北海道占領を防いだ抗戦 ほか)
4 苦難の同胞と共に(離別六〇年「パパそっくり」に涙;探しあてても親子と認めず ほか)
著者等紹介
小川〓一[オガワヨウイチ]
1931年10月樺太大泊町谷町(現サハリン州コルサコフ市)で出生。小学校時代に北海道小樽市に転居。旧制小樽市立中学から学制改革で小樽高校(現潮陵高校)編入、卒業。1950年4月衆議院速記者養成所に入所、51年9月に一級速記士となり日本経済新聞社に入社。その後57年3月に中央大学法学部卒業。1959年5月日経新聞労組書記長として専従。61年から7期新聞労連書記長。1968年6月日本経済新聞社に復職。1989年12月「樺太(サハリン)同胞一時帰国促進の会」創設、事務局長。旧ソ連に残されたままの同胞の帰国運動を開始。91年7月「外務大臣表彰」を受ける。1991年10月日本経済新聞社を退職。1992年12月促進の会を「日本サハリン同胞交流協会」に改組し、事務局長。同胞の一時帰国、永住帰国活発化。1999年6月協会の「特定非営利活動法人」(NPO法人)資格取得に伴い、政府からの委託費で事業を進めることとなる。2005年12月運動を開始して満16年
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感想・レビュー
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