内容説明
歴史から消されたもうひとつの「慰安所」に光をあてる。北海道から九州に至るまでの現地調査にもとづいた共同研究。第27回女性文化賞受賞。
目次
寄稿 植民地遊廓と朝鮮の女性たち―日本の近代公娼制の朝鮮移植と日本への還流(金富子)
第1章 植民地朝鮮の女性たち(植民地支配と朝鮮農村女性;植民地朝鮮の農村女性を接客女性に押しやった貧困と差別)
第2章 朝鮮料理店・産業「慰安所」とは何か(朝鮮料理店・産業「慰安所」Q&A;日本に渡ってきた朝鮮の女性たち―北海道を中心にして;日本のほとんどの地域に朝鮮人の芸娼妓酌婦がいた―在日朝鮮人を詳査した一九四〇年国勢調査をみる;国が要請した産業「慰安所」)
第3章 北海道から九州までの産業「慰安所」現地調査(産業「慰安所」を可能にした北海道の状況について―朝鮮人産業「慰安所」の姿を追う;三菱鉱業細倉鉱山・朝鮮人経営の産業「慰安所」―望郷と逃亡の狭間;常磐炭鉱の「売春宿」=産業「慰安所」;松代大本営と産業「慰安所」―アリランの心悲しい歌声;戦争末期、朝鮮の統営から連れてこられた女性たち―なら県「柳本飛行場」;鳥取県庁斡旋の産業「慰安所」―公文書からみた朝鮮人酌婦たち;福岡・筑豊地方の炭鉱(ヤマ)に残る接客店あと
海底炭鉱の三菱崎戸・高島・端島(軍艦島)炭鉱と産業「慰安所」)
著者等紹介
金富子[キムプジャ]
東京外国語大学教員。ジェンダー論、植民地朝鮮ジェンダー史、植民地期朝鮮および現代韓国の性暴力・性搾取研究。日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会(Fight for Justice)共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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