内容説明
不発に終わった日本の“革命”というボールを舞台にあげてゴールを探し求めて歩いていった劇作家の軌跡を照らす。
目次
初期作品に秘められたもの―「僕らが歌をうたう時」「人を食った話」「反応工程」を主にして
「明治の柩」あえてタブー“天皇制”にふれる
「ザ・パイロット」散乱するイメージとドラマ
「美しきものの伝説」見えない主人公の正体
「聖グレゴリーの殉教」皆何かを探している。一度は手に入れたはずなのに…
「夢・桃中軒牛右衛門の」「反歴史劇」の語り
「からゆきさん」“悲惨さのない”女たち
「新釈・金色夜叉」宮という“永遠の他者”をめぐって
「冒険ダン吉の冒険」多重層構造のドラマツルギー
「新編・吾輩は猫である」自我のゆくえの物語
「高崎山殺人事件」一人二役の劇中劇による共有
「花いちもんめ」に関する考察
英訳「花いちもんめ」
英訳「明治の柩」の前後左右