内容説明
日本映画史を彩る「ピンク・ポルノ映画」。女優、男優、監督インタビューでたどるルポルタージュ決定版封切。
目次
和製「グラインドハウス」の黄金時代
日本初の「ピンク女優」に聞く、昭和三〇年代「エロ映画のあけぼの」
日本最大の「エロダクション」国映と「成人映画」インディーズの時代
性表現の最前線で、映倫とピンク映画の「三十年戦争」
六〇年代・まぼろしの「官能女優」たち
「美の改革者」武智鉄二 エロスへの挑戦
東映京都撮影所を襲った、石井輝男「異常性愛路線」の激震
証言・「ピンクの老舗」大蔵映画の全貌
五社vs独立プロの「ピンク戦争」日本映画史の「一九六八年問題」
日活ロマンポルノ ポルノにロマンを求めた「栄光の軌跡」
「東映ポルノ」「ピンキー・バイオレンス」「不良性感度」の時代
八〇年代ピンク映画の光と影 ズームアップ「AV前夜」
「ピンク御三家」が語る、「桃色映画」夢のあとさき
著者等紹介
鈴木義昭[スズキヨシアキ]
1957年東京都台東区生まれ。高校卒業後、映画館のモギリなどを経て、フリーランスのライター&編集者。現在も、ルポライター&映画史研究家として、芸能・人物ルポ、映画史研究などで、精力的に執筆活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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midnightbluesky
5
渾身のルポと言っても過言ではあるまい。よくもここまで調べられたなぁと感心。東映ポルノやロマンポルノの資料はあまたあれど、国映についてはほとんど知りませんでした。ファンである真魚さんもコメントを寄せている。2012/09/16
hata2
1
色々な書籍で語られる事が多い東映ポルノや日活ロマンポルノよりも、取り上げられる事が少ないピンク映画に絞り込んだ方が良かったと思う。2011/08/13
サイコ
0
ポルノ映画はいまや廃れた。廃れたからこそ日本映画史の一部として真面目に体系づけられる時期となった。監督・女優へのインタビューが中心であるため日本ポルノ映画史を体系付ける内容とは書とは言えないが、今後の研究にあたって貴重な書となるだろう。2013/01/07
gold-fish
0
結構知らない作品がたくさんあることにも驚くが、これだけ熱く語られると言及されている作品がどれも面白そうで観てみたくなる。阿佐ヶ谷ラピュタとかで上映されていたりするようなので、通ってみよう。惜しむらくは新作が期待できないこと。DVD Onlyの作品にも観るべきものがあるのかどうか、今後のさらなるレポートを期待します。2012/12/03
ナツメッグ☆
0
内田高子、香取環といいいやはや伝説でしか知らなかった女優さんが出てきてああ嬉し(^_^;)。貴重な一冊だと思います。2012/09/30