内容説明
天然秋田杉の集散地だった秋田県能代市を東洋一の木都と呼んだ一時期があった。つねに死とケガとの危険のなか伐り倒し出荷する光景。肉体労働者たちが長年築きあげた智恵と工夫とは。機械による近代化作業で失った、東北林業の文化・労働史を記録。
目次
第1章 天然秋田杉の歴史
第2章 林業の経営
第3章 山子の労働と生活
第4章 山の運材
第5章 森林鉄道
第6章 筏流し
第7章 木材に関わる仕事
著者等紹介
野添憲治[ノゾエケンジ]
1935年秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学を卒業後、山林や土木の出稼ぎを7年、国有林の作業員を8年の後、能代市に転住。大館職業訓練所(自動車整備科)を修了後、木材業界紙記者、秋田放送ラジオキャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て、著述活動に入る。『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)で第42回産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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