内容説明
命をあたえ、共感する力。ヘーゲル『精神現象学』を“生命論”の舞台で考察する現代哲学の試み。
目次
序章
第1章 「生命の樹」から近代の「有機体」まで―紀元前から近代までの「意識」と「生命」をめぐる考察(現代;古代から中世;近世)
第2章 カントと有機体論―明るい理性に照らされる有機体(『判断力批判』前史;カントの批判哲学体系と有機体論)
第3章 ヘーゲル『精神現象学』の有機体論―暗い理性の見出す有機体(『精神現象学』のポジション;『精神現象学』における「有機的なもの」;「地」のエレメントとヘーゲルの哲学のベクトル)
第4章 「地」のエレメントをめぐって―「意識ならざるもの」への接近(『精神現象学』以後;仮説)
終章
著者等紹介
野尻英一[ノジリエイイチ]
1970年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒、2004年同大学院社会科学研究科博士後期課程(地球社会論専攻)修了。学術博士(早稲田大学)。早稲田大学社会科学部助手、同法学部非常勤講師、同社会科学部助教を経て2010年度フルブライト研究員/シカゴ大学客員研究員。専門は哲学、倫理学。とくにドイツ観念論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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