内容説明
最後に残るのは「希望」なのか「絶望」なのか?デリバティブ・バブルの大膨張は、もはや破裂寸前。実体経済の100倍にも達するギャンブルエコノミーは崩壊する。
目次
第1章 マネーの狂宴が終わるとき―デリバティブ「崩壊」から始まる新しい時代(大空襲をよぶ一羽のツバメ(みずほ銀行ATM事件)
戦後六〇年という時間のなかで ほか)
第2章 売る人と買う人の「心」が出会う―需要を解きあかす「心の座標軸」(寝まきがパジャマに変わったとき;人気商品を生みだすもの ほか)
第3章 心の座標軸と世の中のサイクル―暦(こよみ)が私に教えてくれた秘密(アニバーサリーとサイクルの不思議;政治介入の60年サイクル ほか)
第4章 パンドラの箱に残ったもの―100年後の世界の人々へ(堕落した日本人について;大企業の重症カルテ ほか)
世界の希望は日本人のDNAから―あとがきにかえて
著者等紹介
本間裕[ホンマユタカ]
1954年新潟県生まれ。1977年東京外国語大学卒業後、大和証券入社。1983年ロチェスター大学経営大学院修士課程(MBA)修了。その後、アメリカ大和、大和香港、本社エクイティ部で株式担当を歴任。2000年5月同社退社後、投資顧問会社の代表取締役をつとめる
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感想・レビュー
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中年親爺
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経済の波動を、大きな波動として捉え、そこには周期性があることを指摘する。最も時代の先端を走っていると思われる投資の専門家からの言葉であるゆえ、非常に斬新な印象を持った。ローマはマネー中心社会、そこから精神性回帰の反省が生まれ、中世は文化、精神の時代とも言える。次の転換点は、ルネッサンス、宗教改革等を経ての資本主義への傾倒、進化。そして今は、精神回帰の時代。根底にある思想は、「心の座標軸」がすべてを決める。「心の座標軸」とは、人の好奇心や関心、心の方向性のことを言う。現代は、ものごとの「根本」を忘れているこ2010/06/20