内容説明
宇野弘蔵生誕100周年記念出版。独創的な経済学体系を構築した宇野弘蔵、宇野理論の批判的継承と展開をとおしてマルクス・ルネッサンスへ。
目次
20世紀マルクス経済学と宇野理論の学史的位置―宇野経済学の科学性
価値論論争と宇野理論―現代社会分析にとっての有用性
20世紀はヘーゲルとマルクスをどう超えたか―資本の弁証法
恐慌理論の再構築―宇野体系の限界をどこで超えるか
現代資本主義分析と段階論―経済的自立性を喪失した過渡期の資本主義
世界農業問題と現代資本主義―変容する資本主義の分析視角
アジアの経済危機と現代資本主義のゆくえ―グローバリゼーションのなかでの制度摩擦
宇野理論の構造と現代―体制問題の焦点としての現状分析
コミュニズムからコミュタリアニズムへ―現代社会哲学におけるマルクス・宇野理論の構造
『資本論』と社会主義―宇野理論を社会主義にどう活かすか