内容説明
靖国神社に代わる「対案」として浮上した「無宗教の国立追悼施設」構想。しかし、多様な個性を持った「犠牲者」を単一化・唯一化し「追悼」することで、一つの“国家”が顕現される本質は変わらない。国家によるあらゆる「追悼」を根底から問う宗教者・研究者による論集。
目次
序章 追悼する国家を問う視点
第1章 座談会・国立追悼施設論争とは何だったのか?
第2章 “非宗教/無宗教”のポリティクス―神道非宗教論と「国立の無宗教の施設」論をめぐって
第3章 ドイツにおける国家と追悼―ノイエ・ヴァッヘはドイツの「過去の克復」に何をもたらしたか
第4章 済州・虐殺と追悼―「死者」の再構成という観点
終章 国家による追悼―何が問題なのか?
著者等紹介
山本浄邦[ヤマモトジョウホウ]
1973年生まれ。龍谷大学文学部真宗学科卒業、佛教大学大学院文学研究科東洋史学専攻修士課程修了。佛教大学前研究員。国立追悼施設に反対する宗教者ネットワーク及び、憲法二〇条が危ない!緊急連絡会で事務局長を務める。専門は、朝鮮近代史、国家と宗教、植民地主義と宗教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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