内容説明
インドネシア―民主化への苦難。「スハルト帝国」の崩壊から2年。民主化への確かな足取りの一方で、分離独立運動や宗教抗争が続発するインドネシア。ハビビ政権はなぜ東ティモールの騒乱を防げなかったのか。ワヒド・メガワティ政権はどのように誕生したのか。なぜ今も流血の衝突が止まらないのか。政界の中枢からゲリラ解放区、暴動の最前線まで、丹念な取材をもとに、第一線記者が激動するインドネシアの内幕を描く。
目次
プロローグ 第二の独立
第1章 スハルト政権の崩壊
第2章 ハビビ政権の民主化
第3章 ハビビ政権の危機
第4章 吹き出した地方の怒り
第5章 総選挙への模索
第6章 平和裏に進んだ総選挙
第7章 政党政治の時代
第8章 東ティモール住民投票
第9章 第四代大統領の誕生
第10章 ワヒド政権、その後
著者等紹介
塩沢英一[シオザワエイイチ]
1963年、東京都に生まれる。学生時代にアジア、中南米など40カ国を歩く。1987年、共同通信社入社。社会部、外信部などを経て1998年9月から2000年1月までジャカルタ特派員。現在、外信部記者。共著に『香港軍票と戦後補償』(明石書店)、『旅行ガイドにないアジアを歩く・香港』(梨の木舎)がある
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