内容説明
韓国と北朝鮮は平和の時代を創れるのか?そして日本は?南北首脳会議の実現で、民族統一にむけて新たな時代を切り拓いた韓国と北朝鮮。南北分断と朝鮮戦争以後、半世紀にわたって形づくられた南と北の偶像と神話を越えて、人間らしい生が具現される新たな民族共同体の形成として統一を展望する韓国知識人の最新評論集。
目次
第1部 南北朝鮮の善悪説を越えて(果たせなかった帰郷;北朝鮮同胞のものは北朝鮮同胞に;北のスパイを送り返し、南のスパイを受け入れよう;金大中大統領に対する要請 ほか)
第2部 偶像と神話の正体(「北方限界線」は合法的軍事分界線であるのか?―真実を知って主張しよう;朝米核・ミサイル危機の軍事政治学―危機の主要因は米国にある;大韓民国は朝鮮半島における「唯一合法政府」ではない;東北アジア地域における平和秩序構築のための提言)
第3部 「人間の顔」をした資本主義―統一の前提(統一の道徳性―北朝鮮の分だけ韓国も変わらねば;学生に南北問題と統一をどのように教えるか―間違った北朝鮮観を正さねばならない;休戦ラインの北と南には、天使も悪魔もいない―「人間の顔」をした資本主義になってこそ未来がある)