出版社内容情報
生きた教育の場として、学校は再生できるか。スクールカウンセラーを投入しても、それを
支える学校臨床心理学が弱ければ、その展開に発展はない。『心の安全空間』という新しい
概念を置くことで、学校臨床心理学の再構築を始めた。それは、家庭、地域、学校、社会が
ネットワークする新しい知とその実践技術の体系である。
【主要目次】
・序 (小谷英文)
■学校の安全基盤
・平和・安全・共生 (村上陽一郎)
・安全空間の心理学 (小谷英文)
・安全の揺らぎと教育・社会の個人化・個性化 (藤田英典)
―学校侵入殺傷事件・犯罪動向を手懸りとして
■心を育てる安全力学
・学校の安全力学 (高橋 超)
・家族の安全力学 (亀口憲治)
・心の発達力学 (西川昌弘/ジェイムス朋子)
■心を育てる環境システム
・メディアと学校 (佐々木輝美)
・集団の安全力学 (小谷英文)
■安全空間の生成作法
・教育的対話力 (西川昌弘)
・学級集団育成 (初等教育) (雨宮基博)
・中学生に対する自己表現心理教育の可能性 (西村 馨)
・アイデンティティ教育(高等教育) (橋本和典)
■安全教育ネットワーキング
・「相談学級」と学校 (菊地雅彦/西村 馨)
―学校における子どもの安全空間作りの視点から
・非行と家族と学校 (室城隆之)
・医療と学校と家族と (能 幸夫)
・療育と学校と家族 (西田 篤)
・虐待防止支援 (才村 純)
■臨床心理学的新展開
・トラウマを受けた生徒たちの安全感覚の回復
― 生徒、スタッフ、親たちとの共同作業 (セス・アロンソン)
・組織開発と介入法 ― 臨床技術の組織への適用 (ジュディス・デイビス)
・ガイダンス (西川昌弘)
・グループ・カウンセリング (ジェイムス朋子)
―思春期、青年期を対象とするグループの心的安全空間の設計
・家族・地域臨床 (中村有希)
・心理教育的介入の倫理 (小谷英文)
・後記 (小谷英文)
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- 和書
- 「難民」とは何か
