出版社内容情報
福祉学の臨床は、措置や定説によって現場ではなかなか新しい理論が定着できな
かったが、近年サービス化したために周りに実績を示す必要がでてきた。
しかし、医学モデルによって診断主義を余儀なくされている。そこで、いかに人間の権利
を守る臨床を進めるか、もう一度考える必要がある。
【目次】
・座談会/福祉になぜ臨床が必要なのか (秋山俊夫/岡田 斉/柳澤孝主/秋山博介)
■臨床心理福祉学総論
・今なぜ福祉臨床と臨床心理の融合を再考するのか? (秋山博介)
■福祉臨床と臨床心理の基礎
・臨床心理福祉学の考え方 (秋山博介)
・福祉学になぜ臨床・心理なのか (岡田 斉)
・臨床としての人間の発達段階をおさえる重要性 (松山とし子)
・児童に対する福祉臨床―学童保育実践の視点から (植木信一)
・介護に必要な臨床心理の視点について (鶴 光代)
・精神保健の中に必要な福祉臨床 (坂野憲司)
■臨床心理福祉学の構築
・臨床福祉の中で心理と福祉をどう考えるか
―福祉臨床のための心理学の関わりについて (秋山俊夫)
・社会福祉にとっての「臨床」の意味 (柳澤孝主)
・施設における福祉臨床の方法 (秋山博介)
・福祉臨床をすすめるためのアセスメント (秋山俊夫)
・教授―学習学から見た「人らしく生きる」ための福祉臨床 (斎藤 裕)
■臨床心理福祉学の実際
・保健医療における福祉臨床 (横山豊治)
・「非行と臨床」更生保護施設入所少年に対する福祉臨床 (塩野敬祐)
・障害者にかかわる専門職と臨床 (藤野信行)
・回想法と福祉臨床 (平久万里子)
・音楽療法と福祉臨床 (吉津晶子)
・園芸療法と援助関係 (板井修一)
・精神保健と福祉臨床―就労支援の段階的援助(秋吉龍成)
■福祉臨床と臨床心理の融合
・臨床心理福祉学の課題と展望 (秋山博介)