出版社内容情報
本号は、心理臨床におけるトランスパーソナルな観点について、我が国を代表する
心理臨床家たちが各々の立場から論じた画期的な論集である。
トランスパーソナル心理学に関心を持つ方だけでなく、広く心理療法を学び自らの道を
究めんとする、すべての方にとって必読の書ともいうべき内容が含まれている。
【目次】
・座談会『トランスパーソナル心理療法をめぐって』
(河合隼雄・滝口俊子・藤見幸雄・諸富祥彦)
■トランスパーソナル心理療法とは
・心理療法におけるトランスパーソナルな観点(諸富祥彦)
・心理療法における非日常的次元とのとり組み(藤見幸雄)
―日々の心理療法の中で自然発生的に生じる「意識と現実」の
変容状態にとり組むトランスパーソナル心理療法
■トランスパーソナル心理療法のトピックス
・無意識的願望をみたすオカルト体験(小此木啓吾)
・がんと心理療法とスピリチュアリティ(川戸 圓)
・サトル・ボディ―アクティヴ・イマジネーションの観点から(老松克博)
・困難な事例の臨床とトランスパーソナル(河合俊雄)
・東洋思想と心理療法―禅の思想は心理療法に役立つか(森山敏文)
・気からみたトランスパーソナルな次元と個人のかかわり(濱野清志)
・プロセス指向心理学への招待(佐藤由佳利)
・ワールドワークへの招待(坂元仁美)
・心理療法における宗教性(皆藤 章)
・ケン・ウィルバーの統合的思想(青木 聡)
■トランスパーソナル心理療法の周辺領域
・抑うつポジションと仏教の諦念(松木邦裕)
・ファンタジーグループとトランスパーソナル(岡田康伸)
・ジェネラティヴィティとトランスパーソナル(西平 直)
・聖なる体験を生とつなぐ―星の王子さまにキツネに語ったこと(森岡正芳)
・トランスパーソナルと風土臨床(青木真理)
・「自己」と「自己を越えるもの」―心理臨床におけるTｈ―Cl関係について(桑原智子)
■私とトランスパーソナル《エッセイ》
・カウンセラーの実践から(氏原 寛)
・あやかいの技(神田橋條治)
・私のアプローチとトランスパーソナル心理療法(倉光 修)
・現代人への贈り物(滝口俊子)
・スタニスラフ・グロフのブレスワーク体験―私とトランスパーソナル心理学(樋口和彦)
・トランスパーソナルと私(山中康裕)
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- 和書
- 定年時の断層撮影
