出版社内容情報
俗世間を脱した隠遁生活を楽しみ、精神・肉体ともに自由に生きた中国の文人たち。
彼らへの強い憧れと敬意を持った多くの文人たちが、近世以降、日本に輩出される。
誇りを持ち、真摯に学書した結果、単なる模倣を超えて自らの個性をも表現するに
至った日本の文人たちは、身分や階級の壁も越えて交流しあい、
史上類のない独創的な文化を展開した。
荻生徂徠、池大雅、頼山陽ら、今なお瑞々しい個性と感性にあふれる文人の書
の逸品を多数掲載。その人物像と足跡をたどる。
【主要目次】
・はじめに
・中国への憧れと書
・唐様の書の展開
・文人サロンの集まりと生活
・初期の文人たち
・上方の文人
・江戸の文人
・参考文献
・図版目録
・特別寄稿・中国の文房具―文房四宝を中心に (松本伸之)