出版社内容情報
近年出雲大社では瞠目すべき考古学的成果が急速に集積され、大社造
の生成や変容の解明に新たな知見をもたらしている。最も注目される出雲
大社境内遺跡での巨大本遺跡の発見は、少なくとも七回の倒壊と遷宮を
繰り返した巨大本殿の最後の姿を伝える。話題を集めた九本柱の発見は、
大社造の源流の検討に大きなデータを加えることとなった。
記紀・風土記の神話性を尊重する立場と、それに対するアンチテーゼとが
交錯する神話の国「出雲」に、考古学的データを網羅しアプローチしていく。
発掘写真・図面・CG画像なども多数掲載。
【主要目次】
・序
・杵築の大社
・大社造の神社本殿
・出雲大社境内遺跡と本殿遺構の復元
・大社造の起源と変容
・参考文献
・図版目録
・特別寄稿:出雲大社の建造物と指図 (西山和宏)