出版社内容情報
一見不完全に見える日本語の文で、なぜコミュニケーションが成立するのか。
それは、文法という体系のおかげである。本書は、文法という体系を「しくみ」
と「はたらき」の両面から考え、生きた現代日本語の全体を、文法の中でまる
ごととらえている。
また、本書には日本語教育の初級の文型に対応する項目がすべて、文法で解決
できるように収まっている。理解を助けるため、さらに日本語教育の場でも役
立つよう、関連箇所を示す欄を設け、またコラムや問、日本語教育の教科書に
取り上げられている項目と本書の記述との対照表も掲載。
【主要目次】
■第一部 しくみを学ぶ
・第1回 単語から文へ
・第2回 動詞①〈語形〉
・第3回 動詞②〈種類〉
・第4回 動詞③〈動詞と各〉
・第5回 動詞④〈ヴォイス〉
・第6回 動詞⑤〈テンス・アスペクト〉
・第7回 形容詞①〈種類〉
・第8回 形容詞②〈特徴〉
・第9回 補助的な用言
・第10回 助詞
・第11回 名詞①〈実像〉
・第12回 名詞②〈形式名詞と準体助詞〉
・第13回 名詞と助詞①〈題目と係助詞〉
・第14回 名詞と助詞②〈名詞の格〉
・第15回 副詞
■第二部 はたらきを学ぶ
・第16回 品詞の枠を超えて
・第17回 こ・そ・あ
・第18回 「だ」「です」「である」・「のだ」「のである」
・第19回 連用形の三つのはたらき
・第20回 節①〈従属節〉
・第21回 節②〈節・文・文章〉
・第22回 「過去・現在・未来」と完了
・第23回 疑問と肯定・否定・逆接
・第24回 モダリティ
・第25回 待遇表現①〈尊敬と謙譲〉
・第26回 待遇表現②〈恩恵と配慮〉
・第27回 文法研究と日本語教育
・参考①文法研究史
・参考②「は」と「が」の研究史
・資料①「モダリティ」とは何を表すか
・資料②「モダリティ」と形式名詞
・対照表①『みんなの日本語 初級Ⅰ・Ⅱ』
・対照表②『Situational Functional Japanese』
目次
第1部 しくみを学ぶ(単語から文へ;動詞;形容詞;補助的な用言 ほか)
第2部 はたらきを学ぶ(品詞の枠を越えて;こ・そ・あ;「だ」「です」「である」・「のだ」「のである」;連用形の三つのはたらき ほか)
著者等紹介
村田美穂子[ムラタミホコ]
昭和31(1956)年東京都生まれ。学習院大学文学部卒業、博士(人文科学)。千葉大学文学部講師(非常勤)
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