文人画―往還する美

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 752p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784219230
  • NDC分類 721.7
  • Cコード C3070

出版社内容情報

作品そのものに誠実に向き合い、画像・文献を問わずあらゆる史料を博捜する、堅実な学問的営為でありながら、広範な学識と鋭敏でしなやかな感性に支えられた叙述力で、その時代を生きた作家たちの息づかいまでが伝わる、豊饒な河野美術史の世界。

日本近世絵画史全体にわたる業績のなかから、知と美の共演というべき文人画研究を集大成。

乾山・大雅・蕪村・呉春・玉堂・竹田・米山人・文晁・崋山・・・彼らが中国文人画の影響のもと、何を学び、何を理想として、どのような画境へ到ったのか―生き方をも含めた研鑽の跡をたどる26篇。

?
第1章 日本文人画試論
第2章 日本文人花鳥画序説
第3章 日本初期文人花鳥画試論
第4章 江戸時代写生写意考
第5章 「写生」の源泉―中国―
第6章 日中の自然と山水画
第7章 日本文人画と中国憧憬


?
第8章 乾山文人画試論
第9章 大雅の詩―光と色の世界―
第10章 大雅二十代の作品―沈鬱と偏執と緊張―
第11章 大雅指墨試論
第12章 結城・下館時代の蕪村画
第13章 蕪村の微光感覚
第14章 行路の画家蕪村―その旅立ち―
第15章 池田時代の呉春


?
第16章 玉堂と酒
第17章 米山人伝小考
第18章 米山人と武陵桃源
第19章 竹田と画帖―大和文華館所蔵「翰墨随身帖」を中心に―
第20章 真景の理想化―竹田の山水図―
第21章 田能村竹田の勝利
第22章 関東南画の成立と展開
第23章 文晁と藍瑛
第24章 文晁の中国画学習―『顧氏画譜』と『漂客奇賞図』―
第25章 文晁の中国画学習―『書画甲観』と『集古十種』―
第26章 崋山と江戸絵画

河野 元昭[コウノ モトアキ]
著・文・その他

内容説明

乾山・大雅・蕪村・呉春・玉堂・竹田・米山人・文晁・崋山…中国文人画の影響のもと何を学び何を理想として自らの画境へ到ったのか生き方をも含めた研鑽の跡をたどる26篇。

目次

1(日本文人画試論;日本文人花鳥画序説;日本初期文人花鳥画試論 ほか)
2(乾山文人画試論;大雅の詩―光と色の世界;大雅二十代の作品―沈鬱と偏執と緊張 ほか)
3(玉堂と酒;米山人伝小考;米山人と武陵桃源 ほか)

著者等紹介

河野元昭[コウノモトアキ]
1943年生。1970年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。東京国立文化財研究所文部技官、名古屋大学文学部助教授、東京大学文学部助教授、同教授、同大学院人文科学系研究科教授など歴任。京都美術工芸大学学長を経て、現在静嘉堂文庫美術館館長。東京大学名誉教授。秋田県立美術館名誉館長。元『國華』主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。