内容説明
戦国期以来、京都近郊の伏見街道沿いで地域の有力者として代々続いてきた、今村家に伝えられた文書群の翻刻史料集。総点数は約六七〇〇点、享禄四年(一五三一)から昭和二二年(一九四七)の、約四〇〇年間にわたる史料によって構成されている今村家文書のうち、(1)戦国期~近世前期の史料、(2)今村家の由緒や経営に関する史料、(3)幕末の加茂川筋に関連する史料、(4)六条村や銭座跡村の「穢多」および「非人」関係史料、(5)幕末~明治初年の公用日誌を中心とした近代文書、について翻刻し、解題を付す。
目次
総説 今村家文書について(今村家文書の調査経緯;今村家文書の概要)
第1章 戦国・近世前期の今村家(年月日の明記された文書・帳簿類;年未詳の文書・帳簿類)
第2章 今村家の由書と経営(今村家の由緒と泉涌寺・妙法院;今村家の経営;今村家の聞き取り調査)
第3章 幕末の加茂川筋改造と柳原庄(安政三年の加茂川筋御浚い御普請;東台用水の普請と水車の設置;足を引っ張る加茂川筋普請入用)
第4章 賎民集落と非人小屋(銭座跡村;銭座跡村出村;大西組(小稲荷)
七条裏等非人関係)