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識字と学びの社会史―日本におけるリテラシーの諸相

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  • サイズ A5判/ページ数 352,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784217724
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3037

内容説明

近世日本の識字率は、世界的に高い水準であったということが、研究者の間でも、ある種の定説のように受けとめられているようである。しかし、本当にそうなのだろうか―。本書では、近代学校制度が導入される以前までの、日本の識字と学びの歴史的展開とその諸相を、様々な史料から多面的に掘り起こし、実証的な検討を試みる。地域性と個別性を意識した事例の検証が必ずしも十分とはいえない現状に一石を投じる、教育史研究者七名による気鋭の論文集。

目次

序論
1 前近代日本における識字率推定をめぐる方法論的検討
2 「一文不通」の平安貴族
3 一向一揆を支えたもの―一向宗門徒の学習過程を中心として
4 キリシタンの信仰を支えた文字文化と口頭伝承
5 近世農民の自署花押と識字に関する一考察―中世末期~近世初期、近江国『葛川明王院史料』を中心として
6 越前・若狭地域における近世初期の識字状況
7 「継声館日記」にみる郷学「継声館」の教育―近世会津地方における在郷商人の教育意識
8 武蔵国増上寺領王禅寺村における識字状況―寛政・文化期村方騒動を通して
9 明治初年の識字状況―和歌山県の事例を中心として

著者等紹介

大戸安弘[オオトヤスヒロ]
1951年東京都生。横浜国立大学教育学部卒業。筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学助教授、筑波大学教授などを経て、横浜国立大学教育人間科学部教授。博士(教育学)

八鍬友広[ヤクワトモヒロ]
1960年山形県生。山形大学教育学部卒業。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。新潟大学教授などを経て、東北大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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