内容説明
分析科学と文献史学の融合を目指す別府大学文化財研究所企画シリーズ第三弾。従来、金属(銅と鉄)は弥生時代に大陸から導入され、古墳時代末期に日本で生産されるようになって以降、国内で生産されつづけたといわれてきた。こうした「常識」にとらわれず、最新の鉛同位体比分析の成果から、日本の銅生産や中世~近世日本の金属流通のありよう、南蛮貿易の意義などに新たな視角を提示する。巻末に戦国時代関連資料の鉛同位体比一覧を掲載。
目次
日本中世に使用された中国銭の謎に挑む―日本中世貨幣論の再検討
15・16世紀海洋アジアの海域交流―琉球を中心に
鉛玉が語る日本の戦国時代における東南アジア交易
鉛の流通と宣教師
金銀山開発をめぐる鉛需要について
江戸時代初期に佐渡金銀鉱山で利用された鉛の産地
大砲伝来―日本における佛朗機砲の伝播と受容について
著者等紹介
平尾良光[ヒラオヨシミツ]
1942年生。東京教育大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了。別府大学客員教授
飯沼賢司[イイヌマケンジ]
1953年生。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。別府大学文学部教授・文学部長
村井章介[ムライショウスケ]
1949年生。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。立正大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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