南蛮・紅毛・唐人―一六・一七世紀の東アジア海域

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  • サイズ A5判/ページ数 405,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784216819
  • NDC分類 220.04
  • Cコード C3020

内容説明

一六~一七世紀の東アジア海域は、多様なエスニシティをもつ人々が混在し、彼らの活動を通じて、モノやヒト、そして文化や情報が海をこえて運ばれた。そこでは平和的な交易や文化交流から、暴力的な紛争や戦争までが交錯し、交易と略奪、海商と海賊との境界もしばしば流動的であった。本書では「南蛮」「紅毛」「唐人」、そして彼らと接した「倭人」たちが残した証言を、さまざまな視角から多面的に論じることにより、東アジア海域における「紛争と交易の時代」のダイナミズムを描きだす。

目次

序論―「交易と紛争の時代」東アジア海域
ムラカ王国の勃興―一五世紀初頭のムラユ海域をめぐる国際関係
一五四〇年代の東アジア海域と西欧式火器―朝鮮・双嶼・薩摩
堺商人日比屋と一六世紀半ばの対外貿易
ドイツ・ポルトガルに現存する戦国大名絵画史料
一六~一七世紀のポルトガル人によるアジア奴隷貿易―ヴィクトリア・ディアスある中国人女性奴隷を追って
近世初期東アジア海域における情報伝達と言説生成―一六六五年オランダ船普陀山襲撃事件を中心に
清朝の台湾征服とオランダ東インド会社―施琅の「台湾返還」密議をめぐって
ポルトガル人のアジア交易ネットワークとアユタヤ

著者等紹介

中島楽章[ナカジマガクショウ]
1964年生。早稲田大学文学研究科博士課程(単位取得)退学。九州大学大学院人文科学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Go Extreme

2
南蛮・紅毛・唐人・和人 東アジア海域の交流と競合 交易と紛争の時代 一国史を超えた歴史空間 ムラカ王国の勃興 鄭和の大航海の影響 西欧式火器の伝播 朝鮮漂着「荒唐船」事件 双嶼密貿易拠点 堺商人日比屋の対外貿易 島嶼部貿易と来航船貿易 戦国大名絵画史料 コインブラ・リスボンの絵画群 ポルトガル人のアジア奴隷貿易 中国人女性奴隷ヴィクトリア・ディアス 東アジア海域の情報伝達 オランダ船普陀山襲撃事件 史料群の羅生門現象 施琅の台湾返還密議 ポルトガル人のアジア交易ネットワーク 清朝の台湾征服 多様な言説伝播2025/05/24

四不人

1
知らない事が多くてなかなか良かった。これからの中世史研究者は日本語以外ができないといけないなあ。国内に新しい文書はもうそんなに出てこないだろうから、ヨーロッパやアジアの文献を読み込んでいかないと新しい研究は難しいのかも。堺の商人・日比屋を扱った岡本論文が面白かった。2018/09/22

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