目次
中世都市研究と京都
第1部 室町・戦国時代の都市社会(中世後期の都市構造;自力救済社会と都市の「平和」;人的ネットワークの展開)
第2部 都市共同体と公儀(都市共同体の確立と展開;都市共同体の発展と室町幕府;三好・織田政権の都市支配論理;豊臣政権の「政道」と都市共同体;惣町・町組の形成過程をめぐって)
第3部 「首都」としての京都(都市構造の変容;都市の惣構と「御土居」)
京都研究と中近世移行論
著者等紹介
仁木宏[ニキヒロシ]
1962年大阪府生。1985年京都大学文学部卒業。1990年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(文学)。京都大学文学部助手、園田学園女子大学国際文化学部専任講師などを経て、大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chang_ume
9
土地・生業・人間の支配が多元・多層的な中世京都に対して、町を基礎とした惣町(町組)が一元的・地縁的な都市共同体として成長していくさま。中世都市から近世都市へ転生する過程を、住民の編制原理からあとづけた内容です。そして三好政権以降の武家権力(織田・豊臣)が、都市共同体に相乗りするように、一元的な支配を及ぼしていく。いわば「下からの公」と「上からの公」の接点として、16世紀の戦国期京都を描き出す。そこに見えるものは、「非分狼藉」などの暴力を排除する「平和」のありよう。誰が、どのように、都市に平和をつくるのか。2021/01/29
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