目次
1 維新の足跡―フィールドノートより(維新史を歩こう;京都の町並みのなかに;大阪のビルの陰に息づく;関西近郊に足を伸ばして;江華島の砲台)
2 兵士と戦い(戊辰戦争と諸隊;馬関攘夷戦争;奇兵隊と四境戦争;ある奇兵隊士の処刑)
3 人と生きざま(吉田松陰―やさしい教え魔;岩瀬忠震―辣腕外交官の憤死;伴林光平と「南山踏雲録」;坂本龍馬と文久・元治年間の政局;龍馬は「暗殺」されたのか)
4 変動する政局(岩国と薩摩―水面下の薩長交渉;薩長武力挙兵の勇断;長州の密使;政権奉還と王政復古;御一新と明治太政官制;草莽のゆくえ)
著者等紹介
青山忠正[アオヤマタダマサ]
1950年東京生まれ。1983年東北大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得。東北大学助手、大阪商業大学助教授を経て、佛教大学文学部教授・博士(文学・東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫
5
2008年刊行。1996年から2005年へかけ、新聞だったり雑誌だったり展覧会の図録だったり、あちらこちらの媒体で書きつづってきた文章をまとめた明治維新史論考集。大雑把にまとめて、一部は史跡探訪、二部は奇兵隊関係、三部は人物評、四部は薩長の討幕挙兵計画に小論「草莽のゆくえ」を巻末に加えたという構成。発表媒体がさまざまなら、本論の難易度もさまざまでして、軽めのエッセイ調のものあり、文献考証に重点を置いた論考あり。あらかじめ幕末の予備知識をいくらか持っていることが必須なのであります。中~上級者向け。星3つ。2021/03/06
紫
2
2008年刊行の再読。3年ぶりに読み返したものですが、やべえ、ぜんぜん内容を覚えてない……!? 新聞連載だったり論文だったりで、あっちこちで発表した幕末史考証の詰め合わせ本。内容に重複があったり、時代も土地もあっちからこっちへ飛びまわったり、何だか読み終えてからもとっ散らかった印象なのが残念。薩摩藩が武力討幕一辺倒で、大政奉還後も幕府を挑発したことにされていたりで、結果論といいましょうか、さすがにいまの目で見ると二十年前の研究水準といった感じはぬぐえないのであります。 2024/02/18
Fantastic_Tommy
0
前半は読み物。後半はちょっとトーンが変わります。たかだか150年しか経っていない前のことなのに、片側から着色がされている事が多数あると改めて認識しました。2018/07/16