出版社内容情報
内容紹介
江戸中期の国学者、歌人であり、宣長ら正統派国学者に対
し神話の解釈方に新説をたてた富士谷御杖は、人間の欲念
を以て生成の根元とし、その全うされる道として歌道・歌
学を説いた。本書は、その御杖の家系から起こし、伯叔達
の下での修学時代、学問思想形成の時代、世に入れられず
病苦に苛まれた不遇の晩年と、56年の生涯とその思想を
辿る伝記である。
目次
第1篇 富士谷御杖の家系(御杖の出生と父祖の系累;富士谷家の系譜;御杖の父母と同胞)
第2篇 富士谷御杖の生涯(御杖の生涯の区分;成寿時代;成元時代;御杖時代)