内容説明
与謝野晶子没後50年に際し、長男が、素顔の寛と晶子、そして新詩社に集った多彩な浪漫派歌人たちの思い出を語る。90歳の回顧録。
目次
堺時代の晶子
晶子の上京
君死にたまふことなかれ
渋谷時代
千駄ケ谷時代
石川啄木と平出修
『スバル』
東紅梅町時代
渡欧
富士見町時代
文化学院
関東大震災
晶子の評論活動
晶子の人生観
晶子の美意識
歌のこと
寛の純粋性
寛・晶子の教育観
寛・晶子の日常
森鴎外
北原白秋
有島武郎・生馬
周辺の人々
冬柏
横浜の思い出
晶子の宗教観
晩年の晶子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
17
#感想歌 関西に七五三がない理由。彼岸のおはぎ漉し餡仕立て2019/08/06
itokake
2
p170、満開の笑顔の晶子写真は必見!本書は晶子の長男、光(ひかる)へ88歳の時に4日間聞き取りをしたもの。光は翌年他界。「どっきり花嫁の記」では、次男夫婦の同居を感謝している様子だった。ところが、弟子など周囲が病床の晶子との同居を迫ったことに、光と秀(次男)は「母が自分の独自性で暮らしたいって気持ち、どうしてわかってくれないんだろう」と嘆いた。有島武郎との恋愛疑惑は河崎なつのウソ。鴎外の離縁理由、吉川英治デビュー秘話、深尾須磨子は遺産を丸々米相場で失くし生活に困り晶子に師事、など貴重なエピソード満載。2020/11/11
katashin86
0
長男からみた、両親としての与謝野鉄幹・晶子夫妻とその周りの人たちの姿。2019/11/09