感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
4
銀の森屋敷を愛するパットのお話。ジュディばあやの他にも本作でパットと仲良くなる友達など愉快な登場人物がたくさん出てくるので読んでいてすごく楽しい。自分の生まれ育った場所や家を大切にするパットはもちろん、ジングルやベッツもいい子でほっこりした気持ちで読み終わることができるいい作品だった。2022/02/07
月音
3
舞台は『赤毛のアン』と同じ、プリンス・エドワード島。主人公のパットは家族と、自分たちが暮らす銀の森屋敷、周囲の自然をこよなく愛する少女。アンが好きな人なら、丘や道に名前を付け、秘密の場所を持つ感性豊かなパットのこともきっと好きになると思う。庭の木が切られ、父親の髭がなくなるだけで泣きだす彼女は、極端なほど変化というものを厭う。感じやすい心は病弱な母に甘えきれず、無意識のうちに別の普遍的な母なるものを求めているのかもしれない。早くに母を亡くしたという作者の実感もこもっていよう。⇒続2024/12/10
金木犀
0
198311初版 篠崎書林