内容説明
主題、取り立て、焦点、終助詞、かき混ぜ、省略、モダリティ、話し手の視点、など、日本語には、発話行為や情報構造と関わる現象が豊富でかつ特徴的である。やっと統語論がそれらを取り込むことができるようになってきた。日本語からの知見と分析こそが、今後の理論の発展の方向を決定し進展させる。国内外の生成文法学者による画期的な論文集。
目次
文の機能と統語構造:日本語統語研究からの貢献
CP領域からの空主語の認可
終助詞のカートグラフィー
日本語疑問文における補文標識の選択とCP領域の構造
一致素性のある言語とない言語の統合
とりたて詞の多重生起と併合関係
日本語におけるかき混ぜ規則・主題化と情報構造
統語、情報構造、一般認知能力
日本語の焦点に関する主文現象
発話行為と対照主題
節のLeft Periphery(左端部)構造の精緻化に向けて
著者等紹介
長谷川信子[ハセガワノブコ]
1950年埼玉県生まれ。1973年早稲田大学卒業、1976年北アリゾナ大学MA(TESL)。1981年ワシントン大学Ph.D.(Linguistics)。1981‐82年カリフォルニア大学アーバイン校ポスドク。1982‐88年マサチューセッツ大学アマースト校助教授、1988‐91年神戸松蔭女子学院大学助教授、1991‐95年東京都立大学助教授を経て、1995年より神田外語大学言語科学研究科教授。1985‐86年、2004‐05年には、それぞれ南カリフォルニア大学言語学科、マサチューセッツ工科大学言語哲学科にて客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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