内容説明
義憤で佐久原藩家老を斬った安川権之進は、妻世津と娘の身柄を親友細井金太夫に託して逐電する。世津は金太夫の初恋の人であった。数年後、家老家の悪事を密かに探り始めた金太夫に、「権之進を討て」との藩命が下る。主命に従えば友権之進を斬らねばならない、友への信義を貫けば主君に背くこととなる。主君への忠、友への信、悪政への憤、妻子への愛。様々な葛藤に苦しむ侍たちのとった最後の選択は?自らの命を盾に信義に生きた本当の〓者たちの物語。
著者等紹介
渡部哲治[ワタナベテツジ]
1948年、大分県生まれ。1966年、大分県立竹田高等学校卒業、1970年、國學院大学文学部史学科卒業。県立大分上野丘高等学校講師等を経て、1972年、株式会社清水書院に入社。以後40数年間、主に中学校歴史、高等学校日本史など社会科教科書の編集に携わる。2017年、同社代表取締役を退任。2023年1月、後期高齢者の仲間入り、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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