信毎選書<br> 満洲分村移民を拒否した村長―佐々木忠綱の生き方と信念

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信毎選書
満洲分村移民を拒否した村長―佐々木忠綱の生き方と信念

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784784073337
  • NDC分類 334.51
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「国策」の満洲分村移民を拒否し、村民を守った信州の村長、佐々木忠綱。証言や史料を積み重ね、拒否への思いと実態、生き方に迫る 戦前、「国策」として進められた中国東北部「満洲」への移民では、全国各地から32万余の移民者が海を渡った。終戦時の移住者27万人のうち約8万人は、二度と故国の土を踏むことはできなかった。長野県内でも、村や地域単位の「分村・分郷」移民によって全国最多の移民を送出したが、これを、自らの信念に基づいて拒否した村長がいた。下伊那郡大下条村(現・阿南町)の村長・佐々木忠綱。国策遂行を迫られた忠綱が下した決断は、もし進めていたら避けられなかった敗戦に伴う悲惨な犠牲から、多くの村民を救うことにつながった。
 忠綱の存在と決断は徐々に知られてきたが、「拒否」という行動は記録に残りにくく、何が忠綱をそうさせたのか、また、具体的にどう行動したのか、実態はあまり知られてこなかった。本書では、忠綱本人や家族、周辺の貴重な証言や、役場に残る会議記録など、限られた史料を積み重ねることで「拒否」の実態に迫る一方、忠綱を動かした「学び」への強いこだわりや、それを起点とする地域の礎づくりなど、生き方や信念浮かび上がらせる。

第1章 忠綱の原点――教育と医療への思い
第2章 自由大学で学ぶ―生涯の基軸
第3章 満洲移民とは――推進の背景・経緯と長野県
第4章 忠綱が見た満洲移民
第5章 分村移民を拒む――村長2回目での決心
第6章 教育と医療への情熱
第7章 満洲国の崩壊と忠綱の戦後
佐々木忠綱 略年譜

大日方悦夫[オビナタエツオ]
著・文・その他

内容説明

戦時中、信州・下伊那の山間に押し寄せた“分村”の波。村長はなぜ、「国策」の移民を拒むことができたのか―。信念を貫いて村民を救い、郷土の礎を築いた村長・忠綱。史料と証言を積み重ね、人物像と行動の実態に迫る。

目次

第1章 忠綱の原点―教育と医療への思い
第2章 自由大学で学ぶ―生涯の基軸
第3章 満洲移民とは―推進の背景・経緯と長野県
第4章 忠綱が見た満洲移民
第5章 分村移民を拒む―2回目村政での決心
第6章 教育と医療への情熱
第7章 満洲国の崩壊と忠綱の戦後

著者等紹介

大日方悦夫[オビナタエツオ]
1953(昭和28)年、長野県に生まれる。元長野県立高等学校長。現在、高校・専門学校で教える傍ら、地域の近現代史研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

25
戦前の国策だった「満州分村(集団)移民」に抵抗した長野県の小さな村の村長・佐々木忠綱氏の記録。現地での強制収容による中国人からの農地取り上げや日本人の横暴を目にし、氏は「違和感」や「不安」を感ずる。そこで、村での手続を意図的に遅らせる消極的抵抗を試み、結果として、多くの村民を悲劇から救う。全体主義が蔓延する当時、相当なプレッシャーだったと思うのだが、それに抗した氏の勇気と知恵に頭が下がる。まさに「一隅を照らす」人材だったのだろう。その記録に光をあてた著者にも敬意を表したい。 2018/11/21

クレリック

0
日本が中国北東部に作った満州国。ある時期から国が市町村に目標を割り当て「分村」という形で満州への移民を強制した。 結果的にこれらの移民の多くは、敗戦時に殺されたり自決したり、生き残るために中国人に嫁いだり、若しくは残留孤児となった。特に移民推進の後半は「政府による棄民=不況下での口減らし」という印象が強い。 そんな中、強い圧力を受けながら自らの信念・良心に基いて分村移民を拒んだ佐々木村長の記録。まだ100年も経たない近年の話、いまの日本(ワクチン推進・移民受入など)の姿に重なる点が多くゾッとする。 2025/03/19

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