内容説明
逆境にありながらもしぶとく生きるものを賛美する。一茶研究の第一人者が語る一茶の世界。信濃毎日新聞本紙1面で連載する人気俳句コラムの単行本。一茶生誕250年にあたって一線で活躍する俳人や俳句に造詣の深い文化人が一茶に思いを寄せた随想「わたしと一茶」も収録。
目次
元日や上々吉の浅黄空
大寒の大い〓(だい)とした月夜哉
三ケ月はそるぞ寒さは冴かへる
草つみのこぶしの前の入日哉
苗代や親子して見る宵の雨
福耳と母がいふ也更衣
竹垣の曲られながらわか葉哉
涼風も今は身になる我家哉
けさ秋や瘧の落ちたやうな空
秋の蝉ころびおちては又鳴ぬ
冬構蔦一筋も栄耀也
むまさうな雪がふうはりふはり哉
著者等紹介
矢羽勝幸[ヤバカツユキ]
1945年長野県東御市西海野生まれ。国学院大学文学部卒。二松学舎大学教授を経て、同大客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。