内容説明
厳冬の鮮烈な氷雪美の世界、大地が息吹く春、天地が躍動する夏、華やぐ豊饒の秋、そして凛とした初冬の世界へとめぐりゆく、信州の大自然が奏でるシンフォニー。「心の映像」を写し出した写真集。
目次
厳冬の楽章―氷雪美の世界
春の楽章―大地の息吹
夏の楽章―天地躍動
秋の楽章―豊饒の大地
初冬の楽章―冬へのプレリュード
著者等紹介
丸山純一[マルヤマジュンイチ]
1950年長野県東御市生まれ。千葉大学人文学部卒業。長野県高等学校教員として勤務する傍ら(2011年退職)、山岳・自然風景などをテーマに撮影活動を続ける。日本写真協会会員。日本カメラ月例コンテストカラースライド部門年間最優秀作品賞(1993年)、第48回国立公園写真コンクール特選(2000年)、ビーナスラインフォトコンテストグランプリ(2008年)他コンテスト入賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
139
一瞬の光響はどう奏でられるのだろう。明かりだろうか、暖かみだろうか、それとも植物に記憶された未知なる力だろうか。暁に響く大自然のシンフォニー。…黎明の空に沈みゆく残月。孤高の枯木は何を想う。森の木漏れ日のなかに春の歌声が聴こえてくる。残雪の隙間から待ちわびた息吹。清んだ苔の間を、糸を引くように流れ落ちる滝の彩り。下界は雨。里は深い眠りにつく。見えない星も悠久の時を刻む。…光と影を撮す丸山純一氏。信州の大自然が奏でる清楚な美しさに心ひかれる写真集。突然霧が晴れたとき、あなたはどんな世界を目にするのだろうか。2022/02/20