内容説明
海のない長野県の各地で担がれ曳かれるオフネの数々。その由来・実態・系譜を諏訪平・松本平を中心に追う。
目次
信濃の祭りと出し物―ブタイ・ダシ・ヤタイ・フネ
諏訪平のオフネ
松本平のオフネ
善光寺平のオフネ―御供舟・宝船
風流としてのオフネ―まとめにかえて
もうひとつのオフネ―奥能登の曳山
著者等紹介
三田村佳子［ミタムラヨシコ］
埼玉県川口市生まれ。青山学院大学文学部卒。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻修士課程修了、同博士課程単位取得。現職：埼玉県立歴史と民俗の博物館・学芸主幹。著書に『川口鋳物の技術と伝承』（聖学院大学出版会・１９９８年、日本産業技術史学会奨励賞）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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真田 光
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信州にあるフネ（ブタイ、ダシなど、祭りで人が曳行したり担いだりして運ばれる物体）について多数のケースを収集し、カテゴリに分け、さらにカテゴリの違いによって、古代信州への人の流入がいかなるものであったかも考察する。付論に、奥能登の同様の物体についての調査と考察。現代の祭りの姿だけでなく、以前の姿がどうだったかまでを調べてあるのが素晴らしい。（昔卒論を書いていた時にこの先行研究があったら！）2018/07/26
