内容説明
前作『ゼフィルスの森』日本蝶類学会第3回江崎賞に続くオオムラサキ写真集。取材撮影12年間、撮影枚数約5万枚の中から厳選したカラー写真約400点を収載。ツバメさえ追う追尾飛翔、雌雄の求愛飛翔・交尾拒否行動などのリアルな自然シーン。著者独自開発のマルチストロボによるダイナミックな雄の飛翔シーン。卵から幼虫、食樹降下、越冬、蛹化、羽化…里山の四季とともに歩む一年間の生態。
目次
序章(北海道の原生林から九州山地まで;里山とともに ほか)
第1章 オオムラサキの森へ(里山の植生と昆虫相;里山とオオムラサキの生息条件 ほか)
第2章 四季の里山とともに(春―芽吹きとともに、生命を育てる季節;夏―緑濃い雑木の森、生命の競演 ほか)
第3章 日本各地のオオムラサキ(北海道―最北の生息地・石狩市浜益と札幌近郊;北海道―夕張川の原生林にひそむ亜種・三日月オオムラサキ「クリヤマエンシス」 ほか)
資料編 分布と変異
解説
著者等紹介
栗田貞多男[クリタサダオ]
1946年、長野市に生まれる。故・田淵行男氏の教えを受け、チョウとその生息環境、山や川、動植物などを撮り続ける。『ゼフィルスの森』にて日本蝶類学会第3回江崎賞受賞。現在、日本蝶類学会、日本鱗翅学会、日本昆虫協会、日本写真家協会各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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concreteseijin
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一般的なメデューサは生き物を石に変えるが、山梨に棲息するメデューサは生き物を宝石に変える。原石を山梨の水・空気・エネルギー、多種多様な動植物として、研磨技術を人間を超えたものの叡智(知恵、技術)とする。ワイン(酒の宝石)、錦鯉(魚の宝石)、オオムラサキ(蝶の宝石)、リニアモーターカー(車の宝石)、スマブラ(ゲームの宝石)、武田信玄(戦国の宝石)、大村智氏(生理学・医学の宝石)、果物(食べ物の宝石)…その他いろいろ。人間(原石)を丹田を基軸に心身を統一して鍛える(研磨)が絶えず繰り返されるジュエル・メデュー2017/05/24
wat
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小学3年くらいの時ずっとこの本ばっかり借りていたようです。2004/01/01